2008年8月29日金曜日

データのバックアップ vs OSまるごとのバックアップ

質問
データのバックアップ vs OSまるごとのバックアップ どちらのバックアップ方法がお勧めですか?

firefoxやskype、PICASA、ituneなど、ネット上からダウンロードしているアプリケーションもあるので、OSまるごとバックアップを取った方がいいかとも思いますが、OSごとのバックアップだと、仮にPCが壊れて使えなくなった場合に、他のPCでバックアップしたものを復原することができないと聞いています。確かにいろんなソフトの細かい設定をやりなおしたり、外からダウンロードしたアプリケーションをもう一度ダウンロードするのも面倒と言えば面倒なので、OSまるごとのバックアップの方がいいかとも思いますが、最終的に無くなっても最も困るのは個々のファイルやデータかと思うので、データのバックアップだと思うので、データのバックアップにしようかと思っています。ただ、今までバックアップソフトを使ったことが無いので、OSまるごとバックアップじゃないと、困るということが、ありましたら教えてもらえるでしょうか?よろしくお願いします!


ベストアンサーに選ばれた回答
sn_iyunさん

OSのバックアップは、同一ハードウェアに対して、復元するのが前提です。

ダウンロードしたファイルなどのほか、送受信したメールや、ネットワーク等の各種設定、ユーザー辞書・学習辞書、ブラウザのブックマークや、OSの各種ログ等も、全て復元できます。利点は、OSが壊れたり、システムデータが破損して起動不能になっても、完全にもとの状態に戻せる点。

例えば、メーラーに保存してあるメール送受信パスワードやゴミ箱の中身なんかも、バックアップ時点に復元できます。何かしら不具合がおきていても、それも全て戻します。XPからVistaにアップグレードしてあっても、Vistaが復元できます。会社などでは、OSの再セットアップの時間そのものが、無駄といえるでしょう。バックアップがあれば、せいぜいPCが使えないのは、数十分~1時間でしょうが、セットアップを含めて数時間~1日使えないのは、その間仕事が出来ないということ。

もちろん欠点もあり、データのみに比べて、バックアップ所要時間が延びるのと、バックアップの容量が大きくなることです。どちらがお勧めかというのなら、可能であるなら、OSも含めた全HDDのバックアップ。バックアップイメージファイルから、データ部のみを復元することも、大抵のバックアップソフトなら可能のはずです。

データのみのバックアップは、OSが全く立ち上がらなくなった場合、OSのインストールからはじめなくてはなりません。Windowsのアップデート。ドライバインストール。セキュリティソフトのインストール、アップデート、初回検索。ネットワーク等の設定。必要なアプリケーションのインストール、アップデート。データの復元。場合によっては、さらにデフラグ。これらを全て行うとしたら、短くても数時間、場合によっては1日仕事です。

なお、RAID(RAID0以外の「狭義のRAID」、以下同様。)とバックアップを混同している人がいますが、全くの別物です。どのような人であれ、PCに消えて欲しくないデータがあるなら、バックアップは必須であり、「どちらか片方のみを行う」のなら、バックアップのほうが良いでしょう。RAIDは、HDD故障には対応できるが、言い換えると、HDD故障にしか対応できない。誤消去やウィルス等によるデータ消失は、「消えたこと」も即座に適応してしまう。RAIDでは誤消去等には対応できないため、データが消えてしまうリスクは高い。

RAIDがあってもバックアップは必須であるし、RAIDがバックアップより信頼性が高いということは無い。ただし、バックアップは「バックアップした時点までしか戻せない」のであり、RAIDと併用することが無意味というわけではない。つまり、RAIDとバックアップは、併用すると効果大。バックアップとミラーリングが同一視されるのは、バックアップでの「世代管理」っていう概念が無いからでしょうね。

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